オススメおとなのTsugi旅松山
記念すべき初旅の目的地は、愛媛県松山市。俳句甲子園やテレビ番組などで、幅広い世代に愛好者が増えている「俳句」の町である。今回は道後エリアを中心に俳句をテーマにした旅を。
「松山市立子規記念博物館」にて、まず子規を知る
俳句をテーマに旅をするなら、近代俳句のおや祖である正岡子規を知るところから、と訪ねたのは「子規記念博物館」。松山市は本当に俳句の町なのだろうかと学芸員の小泉さんに尋ねると、こんな答えが返ってきた。
「幅広い世代で俳句を身近に楽しむ人が多いですね。若い人が中心の俳句グループや俳句雑誌もあります」…さすがは俳都である。
その礎を築いたのが、松山藩士の家に生まれ、近代俳句を確立した正岡子規。小泉さんが館内を案内しながら、明治の年数がそのまま子規の満年齢となることを教えてくれた。新しい時代の始まりと共に、34歳の若さで逝くまで、何を見て、何を残したのか、その全てが同館に凝縮されている。
俳句のみならず、小説、随筆、短歌、論説など多くを残し、字も絵も秀逸。子規の享年を超えた自身を鑑みればこそ、その才能と功績に感じ入るものがある。
絵画の写生から、俳句も対象をそのまま写し取ることを良しとした子規。ちょっと俳句のハードルが下がった心持ちで同館を後にした。
「俳句ガイド」と共に「松山はいく」で吟行
何事にも先達はあらまほしきもの。俳句と道後の旅を深めるために、「松山はいく」にガイドを依頼。「俳句をテーマに」とのリクエストに応え、ガイドを担当してくれたのは、いつき組の俳人でもある山澤さん。
「まち歩きしながら、一句作りましょうか」と句作のコツを教えてくれた。「まず五・七の十二文字で言葉を考えてみましょう。今日は何で来ましたか?じゃあ『フェリーに乗って』これで七文字。あと五文字考えて季語を付ければ完成です」
それならできるかも?と心に浮かぶ言葉を探りながら聞く道後の歴史や眺める景色は、どこかしみじみと趣深い。完成した句は、子規の存命中から続く水口酒造でラベルにしたため、瓶にペタリ。一味違う道後旅の思い出ができました。
松山名物の美味で高める旅の満足
さて、たくさん歩いてお腹が空いたら、ご当地の美味しいものを楽しみたい。「松山鮓」は、松山で昔から祝い事やもてなしに欠かせない郷土料理。子規も句に詠むほど好物で、子規の母は家に立ち寄った漱石にも振る舞い喜ばれたという。
甘いものが貴重だった戦後に誕生し、地元の人に今も愛されるソウルフードは「鍋焼きうどん」。優しい味にほっこり癒やされよう。
瀬戸内海の小魚で出汁を取った甘めの合わせ酢で寿司飯を作り、アナゴなどの具材を混ぜ込む「松山鮓」。「日本料理すし丸」では、松山あげ入りの五色そうめんとのセットも。ぶっかけ鯛めし膳(上)など、郷土料理メニューが充実した「日本料理 すし丸」。
アルミの器と甘めの出汁、軟らかい麺が特徴の「鍋焼きうどん」。
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