オススメおとなのTsugi旅松江
日本人の暮らしや精神文化を世界に紹介した明治の作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)とセツ夫妻をモデルにした、NHK連続テレビ小説「ばけばけ」が好評のうちに終了。
早くも〝ばけばけロス〟の声が聞こえてきます。この春はドラマの余韻に浸りながら、八雲がこよなく愛した城下町松江をゆっくり散策してみませんか。
八雲とセツにほんの少し近づけた
松江には八雲ゆかりの地がたくさんありますが、まず訪れたいのは武家屋敷が通り沿いに並ぶ塩見縄手の小泉八雲記念館と隣の小泉八雲旧居。ギリシャに生まれ、アイルランドで育ち、アメリカを経て日本にたどり着いた八雲が松江で何を感じ、どんな暮らしをしていたのか、その人生の足跡や事績をあらためて知ることができます。旧居は松江で最後の住まいとなった三方の庭を楽しめる武家屋敷。八雲はこのお堀端の家の庭をとても気に入り、「日本の庭」の名文を遺しました。
毎晩二本飲んだというビール瓶があった
松江橋北詰から移転する前に住んでいた松江大橋北詰には、ドラマの中でヘブン(八雲)が大好きなビアを買い求めた山橋薬舗のモデル、橘泉堂山口卯平衛商店(山口薬局)があります。実際に和漢洋の薬のほか、松江で唯一ビールや舶来品を扱う店だったとか。当時の広告看板や八雲愛飲のビール瓶、薬箪笥などが残っており、まちかど博物館として公開しています。
城下町を ぶらっと歩くと
松江大橋の北側、大橋川と「堀川めぐり」の小舟が通る京橋川の間を東西に延びる京店商店街や茶町商店街はそぞろ歩きが楽しいエリアです。京店商店街は五代藩主が京から輿入れした岩姫のために京風の街並みを造った界隈、茶町商店街は松江城築城の際に人足たちをねぎらう餅茶屋を設けた界隈で、江戸時代から賑わったところ。八雲が人力車で行き来した通りには、松江独自の文化を感じさせる老舗専門店や地元の人々に愛されてきた個人商店が数多く残っています。
古き良き日本の面影が心にあったかい
八雲が松江で暮らしたのはわずか1年3ヶ月ですが、セツ夫人との日常生活に息づく日本独特の文化や風習・信仰、四季の美しい風景、松江の人々の人情に魅せられ代表作の一つ『知られぬ日本の面影』を書き上げます。それから130年以上が経った今でも、古き良き日本の面影を残す城下町松江。「ばけばけ」の舞台を巡る旅は、私たちの心の中にある原風景を呼び起こす旅でもあります。
海山の幸に恵まれた松江は
旅のお楽しみ
“美味しい食”の宝庫です。
レストラン「RACINE(ラシヌ)」
☎ 0852-25-6562
宍道湖しじみ館2階にある
海鮮居酒屋
「松江の台所 こ根っこや」
☎ 0852-28-7511